会計システムを初めて導入(ベンチャー、中小企業)

起業をするからには確定申告をすることが必須なのはご存じかと思います。

最近では会計ソフトもかなり低価格となり、量販店などで販売している買い切りのパッケージソフトやクラウドでの会計ソフトも多くあります。

特に会計に詳しくない経営者の方はどれを使っていいのか迷ってしまうと思います。

最初のうちは、専任の経理担当者もいないため経営者の方が決めなければなりません。

社長
社長

会計システムはどれを利用していいかよくわかない。

特に経理も詳しくないのでなんとかならないものか…

もし税理士と契約をしているのであれば、税理士の進める会計ソフトを使うケースが多いかと思います。

では、各社の会計ソフトですが何が違うのでしょうか。

答えとしては、どの会計ソフトを利用してもあまり大差はないということです。

違いとしては、仕訳の入力画面や入力方法、アウトプットのレポートや他のシステムとの連携の有無となります。

私がクライアントから相談を受けた場合には、以下のソフトをご紹介することが多いです。

おすすめの会計ソフト

1.弥生会計・やよいの青色申告
2.マネーフォワードクラウド会計
3.Freee クラウド会計

1.弥生会計・やよいの青色申告

数年前までは、起業するときは弥生会計・やよいの青色申告がダントツであった時期があります。理由としては、量販店での売上No1やネット通販でも目にするように知名度があり、販売実績やロングセラーであることがあげられます。

購入する場合ですが、弥生のサイトから購入するよりも、アマゾンや楽天などのECサイトから購入するほうが安いですが、会計事務所経由で購入する場合のほうがさらに安い場合があります。これは弥生には弥生PAP(プロフェッショナルアドバイザープログラム)という会員組織あります。この組織は主に会計事務所向けの会員組織となり、PAP会員である事務所は弥生製品を格安で仕入れることができるので安く販売することができるためです。もし貴社の契約している会計事務所が弥生PAP組織のメンバーである場合には一度聞かれるとよいです。

さて、弥生会計・やよいの青色申告ですが、違いは法人向け、個人事業者向けの違いとなります。また、弥生もパッケージ製品だけでなく、クラウド版も出しています。

ちなみに利用しているユーザー数を見ると多くはパッケージ製品を利用している割合が高いようです。(理由については別のコラムで記載予定)

2.マネーフォワードクラウド会計

Freeeと検討される会計ソフトですが、どちらかという経理担当者によってはマネーフォワードのほうが使い勝手がよいという意見が多い気がします。これは仕訳入力の画面が貸借となっているためかもしれません。同社はもともと家計簿ソフトが有名でしたので、個人で利用される人もいるかもしれません。私も家計ソフトはマネーフォワードMEを利用しております。ちなみにこちらは無料版と有償版があります。(後日詳細のコラム記載予定)

3.Freee クラウド会計

どうもベンチャー起業の人からは人気ある会計ソフトです。もともと会計が苦手な人向けにも経理業務ができることを想定しており、仕訳の概念がなく利用できる点であったり、いち早くAIなどの機能を盛り込んでいたりイメージ先行があるかもしれません。

個人的な見解

上記3製品以外にも多くの会計ソフトはあります。ここで紹介したものは比較的規模の小さい会社向けになりますので、もう少し大きい企業向けには勘定奉行、TKC、ミロク情報、SAPなど多くの有名な製品があります。また、会計システムは単独で利用することが少なくなり他のシステムと連携して使うことが多くなりました。そのため、会計システムを導入するときにも、連携できるシステムを考慮して決める必要があります。

例)Freee会計とSalesforceの連携

また、会計システムは普通のソフトウェアと違い一度導入すると他のシステムに載せ替えるのが難しいため、税理士事務所の先生からの推薦*1だけで決めるのはなく、将来を見据えて製品を検討して下さい。*1税理士事務所では会計業務の範疇でしか判断されない場合があるため

上記3つの会計システムのイメージ

個人事業中小企業ベンチャー企業中堅企業
やよいの青色申告
弥生会計
マネーフォワード
Freee