我社も業務改善や業務効率を図りたいが、社内にいい人材がいない。ここは外部の力を借りるべきかな
社長。我社にコンサルタントを入れるんですか?
社内の人材はみんな忙く、別の業務にさける時間もないじゃないか。また、ここは優秀なコンサルタントに入ってもらい、いろいろとアドバイスをもらうほうがいいじゃないか。
優秀なコンサルタントを入れるんですか…絶対にうまくいかないと思いますよ。
多くの会社ではコンサルタントを入れることはトップダウンで決定されると思います。同じように外部のリソースを使ったものにアウトソーシング¥というものがありますが、まずはこの違いについてみていきましょう。
アウトソーシングとコンサルティングの違い
社外の力を借りる場合には、目的や内容によって様々な内容のものがあります。
例えば多くの中小企業では、会計業務などを税理士事務所にアウトソーシングをしたりしていたり、また、システムを導入する場合などは、開発ベンダーを入れたりするケースがあるかと思います。
アウトソーシングは業務を外部に委託することを指しますので、税理士や社会保険労務士に経理、人事関係の業務を委託する場合が該当します。
対して、コンサルティングは問題解決や改善策の提案などを依頼する場合に使われるケースがあります。ただ、最近ではアウトソーシング先からも提案事項や問題解決のソリューションも行われることもあり、両者のサービス内容はかなりあいまいなものとなっています。
ただ、契約書上においては、業務委託契約は一般に特定の業務を発注者から受託を行い実施するものに対して、コンサルティング契約は一定の成果物や業務支援のアドバイスなどを得ることあり、得られた成果物やアドバイスなどをもとに判断するのは、発注者の責任となります。顧問契約やアドバイザリー契約も同様です。
コンサルティングを行うためには、実質的な業務は外部のコンサルタントが行いますが、提案内容やアドバイスをもらったことを社内で行っていくためには、社内の人間が必要となってきます。(最近では、社内に人間に代わってコンサルタントを置くケースもあります)
そのため、コンサルティングを行う場合には、全てを外部に任せるのでなく、きちんと社内の人間もプロジェクに参画し、どのような経緯で提案書になったか、または成果物になったのかをモニタリングしていくことが大切です。
これを怠りますと、せっかくコンサルタントに依頼してまとめ上げた課題、提案書などがその後のアクションが起こせずに無駄になることがあります。多くの失敗はコンサルタントが悪いのではなく、それを使いこなせない会社に原因がある場合が多いです。
そのため、コンサルタントをうまく、活用できれば効果はきっとありますので、コンサルタントを採用することが良い、悪いということでなく、それをどのように活用していくかを事前に社内で議論する必要があります。
もし、コンサルタントを雇うことに懸念があれば、ご相談にのりますのでお問い合わせ下さい。