RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入

RPAとはなんだろう

社員A
社員A

数年前からRPAという言葉を聞くけどこれって何だろう?

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)はこれまで人間のみが対応可能と想定されていた作業、もしくはより高度な作業を、人間に代わって実施できるルールエンジンやAI、機械学習等を含む認知技術を活用して代行・代替する取り組みです。<日本RPA協会よりhttp://rpa-japan.com>

これだけを聞いてイメージできる人はきっと少ないかと思います。(笑)

RPAとは概念となりますが、実際のビジネスにおいてはソフトウェアなどで日業業務を行うものを指すことが多いです。どのような業務かというと、いわゆる単純作業としてエクセル内の計算式を更新したり、インターネットでの価格や株価などのデータをエクセルなどに転記をするなどの業務を自動化するものになります。エクセルに詳しい方であれば、マクロという機能を拡張させてものと思って頂いてもよいかと思います。

このRPAもイメージ先行としては、これさえ言えれば業務の効率化を図れると思われがちであるが、やはりこれもシステムですので、事前の設定などをしなければなりません。

そのため、RPAを導入する場合には、ソフトの購入だけでなくコンサルティングを一緒に提供している会社が多くあります。

ではRPAを導入すると本当に効果があるのでしょうか?

結論からいいますと、効果はあります。ただし、どの程度の効果を見込むかと思います。それはどの程度の定型業務があるか次第です。

RPAでかなりの効果が期待できるのは、大規模な管理業務部門があり、膨大な業務を行っている銀行や役所などがその効果を実感しやすいです。

よくありがちなキャッチフレーズとして、「RPAを導入して業務を効率化することができる」ということが言われますが人を削減できるほどの業務がある企業は限られると思います。

また、2021年に続き、2022年もバズワードであるDX(デジタルトランスフォーメーション)の一貫としてRPAを上げる人もいて、メディアなどでもRPAというものを最新のトレンドとして取り上げらているため、ついつい導入を検討している会社もあるかもしれません。

一つ言えることは、あくまでもRAPはツールである点です。

現状している手作業などをシステム化することはDXとは言えません。(理由は別のコラムで記載予定)

RPAは単独で導入するかどうかでなく、あくまでも全体の中で検討すべきです。

では、全体の中とはどこのことを指すのでしょうか?

それが、DXと呼ばれる考え方になります。

まずは、会社としてどのようなDXをしていくのか?を決めてから、必要なルールをどのように利用していくかを考えるべきです。

業務効率ということを会社が採用するときに注意すべきことは別の機会にコラムでお話します。

参考になりますが、RAPを考えるときの参考としてRPAの有名どころを記載しておきます。スタンドアロン、クラウド版など各社提供しています。

1.WinActor

日本でのシェアNo1であり、開発元はNTTデータです。こちらはNTTデータ以外の各システム会社でも取り扱っていますので、付き合いのあるベンダーに確認してもよいかもしれません。

NTTデータ WinActor

こちらは30日間の無料トライアルもありますので、気になった場合には使ってみてみるのもよいかもしれません。

▼価格

WinActor
トライアルライセンス
(30日間)
WinActor
フル機能版ライセンス
WinActor
実行版ライセンス
有償トライアルサービス
(60日間)
価格(税抜)無料年間ライセンス
908,000円/年
年間ライセンス
248,000円/年
190,000円
2時間の技術相談サポート
<商品ラインナップ>NTTデータHPより

2.BizRobo

RPAテクノロジーズ社の製品であり、比較的大きな企業向けかもしれません。利用環境によって様々な料金体系が用意されています。

BizRobo! BasicBizRobo! LiteBizRobo! miniBizRobo! DX Cloud 
価格720万円/年120万円~180万円90万円240万円 / 年
備考中堅以上中小小規模クラウド型
製品情報(RPAテクノロジーズ社

3.UiPath

世界シェアNo1のRPAツールであり、日本でも人気があります。ガートナー®のマジック・クアドラント™のロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)部門で、3年連続で「リーダー」評価を得ているものです。海外製品のため、日本語対応や機能についてはトラアイル版で確認してからのほうがよいです。

RPA DeveloperCitizen Developer
価格50万円〜80万円程度/年30万円〜50万円程度/年
備考RPA開発者向けのライセンス現場のプログラミングスキルがない人たち向けのライセンス
UiPath